不登校への支援
小中学校の不登校児童の数は、
2023年の調査では30万人に近づいており
明確な増加傾向にあります。
私もスクールカウンセラーとして
学校現場に勤務していますが
クラスに一人は不登校の子がいる印象です。
『不登校』とは、一つの状態でしかありません。
なぜ学校に行きたくないのか、
なぜ学校に行けないのか
その理由にはひとつひとつの背景があり、
千差万別といえます。
発達障害の傾向があるのか、
友人関係か、先生との関係か
はたまたイジメ、ハラスメントなどがあるのか
このような明確な原因が特定できず、
「なぜか行けない」というお子さんも
珍しくありません。
ご家族としても
なぜ自分の子どもが学校に行けないのか
様々なアプローチを試しては上手くいかず
八方塞がりになりがちです。
当相談室の方針としては
システムズアプローチの考え方を用いて
「学校に行けない」背景を推測しながら
「前向きになりにくくなっている」要素を捉えて
どのようなアプローチが有効かを考え、
ご提案致します。
今は見守った方が良いかもしれません。
積極的に誘ったほうが良いかもしれません。
背中を押してあげたほうが良い時もあれば
ゆっくりさせてあげたほうが良い時もあります
なにがしかの医療受診を考えた方が良い時や
福祉的な支援を検討する時もあるかもしれません
「不登校はこのように対応すべし」などという
万人に通ずる特効薬は
存在しないと私は考えています。
カウンセラーとして
ひとりひとりのお話を聞かせて頂きながら
現時点での見立てについてのご説明
そのアプローチを提案する客観的な根拠
いま必要な支援先はどのような場所か
これらを丁寧にお話させていただきます。